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ひつじ好きな人間のブログ。

【フリーソフト】Yukis Army knifeの紹介

皆さんこんにちわ。

フリーソフト紹介のコーナーです(新コーナー)




僕はフリーソフトの同人的な文化が割と好きなんですが、昨今のIT業界はマネタイズがどうのこうのといちいち恰好付けるのが上手になってしまいました。新しいアプリ作品も出てこなくなっている。




そんな中、Pythonで素晴らしいWindowsアプリを自作した方が居まして、紹介します。


www.youtube.com


yukisakura001.github.io





機能概要

 十徳ナイフのようなPC用便利アプリでして、なんというか、上げきれないほどの機能がボタン一つでアプリランチャーのように呼び出せる、そんなアプリです。






(’僕のと違い)インストーラが付いており、なかなか恰好いいです。








このように挙げきれないので文字起こししました。

カテゴリ 機能
テキスト・情報 空白削除、改行調整、重複削除、筆記体変換、テキスト編集、文字変換、ソート、空行削除、コピー書換、置換、プレーン貼付、連番リスト、UTF正規化、情報変換・生成、ダミー人間、md-html、サイトタイル、UNIXタイム、Excel+CSVクラウドDL、カラー情報、サムネmd化、テキストdiff、抽選、進数変換、URL変換、住所英語化、文字列ハッシュ、JSON+ CSVJSON整形、文字コード変更、命名規則短縮URL、パスワード生成、翻訳、ダミー文章、URLショトカ、OGP取得、西暦←和暦、JSONYAML、csvmd表変換、テキスト取得、パスワード確認、文字コード判別、文字カウント、合体ペースト、テキスト検索、MD編集、ネット検索、連続コピペ、強制ペースト、定型文
動画・音声 音量変更、動画リサイズ、動画余白、動画音声変更、音声結合、動画回転、動画色反転、音声カット、動画結合、動画色調整、FPS変更、MP3タグ編集、動画音声分割、動画音声ループ、変換、mp3
画像・PDF PDF編集、PDFパス解除、PDF圧縮、PDF全文検索、PDF分解・抽出、PDF文章抽出、PDF回転、PDF結合、PDF画像抽出、PDF挿入、画像編集、画像を回転、画像余白追加、モザイク画像、書類影削除、画像リサイズ、グレースケール、画像調整、画像反転、画像丸切取、自動顔モザイク、トリミング、ガンマ補正、台形補正、画像その他、QR読み取り、SVG変換、画像情報、サイト画像DL、office画像抽出、HEIC変換、文字画像生成、画像変換、画像圧縮、透過PNG作成、画像結合、ダミー画像、画像直接コピー、数式画像、QR作成、EXIF、アイコン抽出、コピー画像取得、画像→base64、画像→Excel、重畳表示

とんでもない量ですね!!
所謂特化型のアプリではないので、動画を扱う場合はファイルサイズの肥大化を招いたりもしますが、お手軽に使う分には十分かと思います
是非つかってみてくだちい。

【C#】ffmpegCoreでのffprobe.exeの配置を変更

NugetにはFFMpegCoreというパッケージがあり、これを使って動画の情報を取得することが出来る。

参考


C#で動画ファイルの解像度やフレームレートなどを取得する【ffmpeg|ffprobe】


maywork.net


githubには機能の概要が網羅してある。


github.com


しかしながら、この際のffprobe.exeバイナリはアプリケーション直下に置いておかなくてはならず、参照pathを変更できないという欠点があると考えていた。
最近やっと変更する方法を見つけたので記述しておく。
というかgithub側にも書いてあった(Nugetから取得したので書いてあるかもという発想が無かった)。


具体的には
Path Configuration の項に記載してある。

Option 1として
 `GlobalFFOptions.Configureをnewで書き込む方法`が提示してある(下記の方法とは微妙に違う)。おそらくどちらでもいい筈なので好みで。

        public void displayMediaInfo(string setFile)
        
                FFOptions probe = new FFOptions();
                probe.BinaryFolder = "dll";

                var mediaInfo = FFProbe.Analyse(setFile,probe);          
        }

これでOK。
サブディレクトリの「dll」フォルダにffprobeを置いておけばよい。

筆者環境のnuegetパッケージ(Visual Studio 2022)


公式ドキュメントには答えがそのまま書いてある事も多い。
特にandroidの公式ドキュメントはとても読みやすい。
MicroSoftが出すものは大体難解である。最近マシになったが。

あまりにも小ネタなのでQiitaから転載してます。

過去記事倉庫の一覧

 

 右側の注目記事一覧がなかなか更新されないのに業を煮やしたので、過去のブログ(ほぼ失敗作ばかりの物置)に移しました。いずれも有用な記事だと思います。

 

プログラミング系

【VB】DataGridViewの内容をChartに表示する - VB

 

【C#】ChartにDataGridViewの内容を表示する - Category: None

 

【C#】ListBox内の全ての項目を検索して描画する - Category: None

 

 

【C#】DateTimePickerをマウスホイールでインクリメント/デクリメントする - sheephumanのブログ

 

Discordが違法サイト閲覧の媒介になっているという話

 

以下のYoutubeチャンネルから見つけたんだけど

www.youtube.com



 

 Discordで違法サイトのリンク先のやり取りが行われてて、いままでにかなりやり取りされてる。最近は違法サイトへのリンク先を載せると権利者が開示請求をしてくるという話を聴いてる。正直、ワード自体でもたどり着けちゃうから微妙にアウトだと思ってるけど。

 

 

メンバーは10代が中心。15歳前後の若い人しか居ないようです。

合法サイトで見たマンガの続きを「このマンガ作品の続き読めるサイト知りませんか」って感じで質問してる。

 



 

 

 

 

 

 

サイトが閉鎖されることはごくたまにあるが(MangaBank等有名なやつ)、すぐに類似のサイトにアクセスが流入したり、同名サイトでドメインだけ替えたヤツが検索に出たりもする※。

 

※ちなみに児童ポルノ系のサイトは悉く引っかからないシステムになっているので、恐らくマンガというコンテンツが軽視されているだけだと考えられる

 

 

 活発にやりとりされてる訳でもないが、基本的に一つ見つければ十分すぎるぐらいどれも”便利”なサイトばかり。

 

 

彼らが大人になったらマンガ産業にお金を落とすのか?

 

 

僕としてはそうはならないんじゃないかと考えてる

理由

1.無料でたくさん読めてしまうので、マンガの価値が過小評価される

 →「お金を出さないと読めない」という希少性が損なわれている。

2.個々の善意に依り過ぎているので、本来得られるはずだった対価を大幅に削られている。

マンガ作家ってボランティアなの?

3.適法サイトは「3話まで無料だったから続きは買おう」ってなりやすいけど、違法版は待っていればほぼ全て読めてしまう

 

他にもかなり権利侵害系のサイト載せてて、無料で楽しもうと思えば一切事欠かないシロモノになってる。

 

 

Brave Browserが違法サイト閲覧用ブラウザとして”悪用”されている

僕も使っているが、確かにBrabe Broswerの広告ブロッカーはかなり強力である。

Discordのコミュニティではこのブラウザの使用を推奨してる。

 

あとがき

たぶん泳がされてるだけだと思うんだけど、あんまりいい傾向ではないと思ってますね。便利過ぎるんで、こういう場所はない方がいいと思う。

 

 

 

読者登録のお願い

 

はてなブログの読者登録は結構便利なので使っています。

数とかいつ登録したのかとか表示されないのが却ってよくて、そういうのを意識しないので基本的に何でも登録します。

 

はてなスターも割と好きです。

スタースパムなんてのがあったりしますけど、余程悪質なの以外は気にしないでいいと思っています。

 

 

今期で読者登録数60人を目指す事にしました。

 

やはりというか、ユーザーは皆ほぼアマチュアなので内容的にはそれほど専門性が高いとか面白いとかはそこまでないし(それは僕も同じだけど)、でもちょっとだけ視野が拡がるっていう感覚が悪くないかなと

 

引退する人なんかもたま~に居ますが、まだまだネットワークは健在なようなので、もう少し刺激を加えようかと考えています。

 

 

面白いと思った記事

iwtbrth.hatenablog.jp

 

たま~に面白い記事書くんだけど、没交渉でスターとかほぼ付かないとこ。

マンガの転載でセリフを塗りつぶしていて、配慮した伝え方だなと思った。参考になる。紹介してる漫画も面白そうだった。

 

 

reasongomainstream.hatenablog.com

 

天機ひつじ様の記事。スピリチュアルな観点からなるほどなと感じる事が結構多いです。

 

 

the-art-of-nerd.hatenablog.com

 

そこまでやる気はないけどなかなか興味深い

 

 

star-watch0705.hatenablog.com

 

自分の事棚に上げて他人を見張る人ってたまに居ますよね。Twitterやってると、別にその気はないのに見張ってる感じになっちゃう事がたまにある。

 

 

orangestar2.hatenadiary.com

 

google検索がクズ情報だけになっちゃったのは

1.神経質な人が批判だとかLinkだとかに反応して有用なページを消してしまった。

2.かってあったNaverまとめみたいな無断転載まとめサービスが横行した

3.単純に日本人の才能が枯渇した

 

この辺りにあると考えてます。僕からしてみれば全然そんな事ないと思いますし、役に立たないサイトなんて選別して弾くだけの事です。わざわざブロッカーで非表示にする事さえしていません。

特に1.有用なページを消してしまった は大きいと思う。

個人の自由だとは思うんですけどね。

 

大して才能がないのに、他人の揚げ足取りだけは一流とかいう人がTwitter等で顕在化してしまったのは大きい。

 嫉妬心との区別がまるでついていない。これで傷ついて活動をやめてしまったという人は非常に多いです。あの幼い全能感というのは自分も覚えがない事もないんですが、どういう意味を持つのかをしっかり考えて活動してほしいものです。

(他に取り柄なんてないでしょうし、気晴らしになってるので)今更やめろとは言いませんから。

 

 

最後につまらない事を書き連ねてしまいました。再見!

将来的にマンガ海賊版サイトを潰すために取るべき7の施策

 

 実際の話、わざわざ僕のような人間が考えなくとも議論され、既に実行されている施策は多い。なので、未だに不十分と考えられる対策や、未だ実現していないか、存在していないと考えられる施策について論じていく。

 

 

 

↓個人的にRTした星野ロミの楽しいポスト。

 

 

 

検索流入を減らす

 検索流入を減らすというのは最も単純で、効果的な施策と考えられている。1つや2つではなく、幅広い範囲で海賊版サイトに繋がる検索結果を排除しなければならない。

 最低でも、検索結果のランキング10には無くなっているべきである。

 

2024年02月20日 09時00分

海賊版サイトをブロックしたら正規コンテンツの消費量が上がったという研究結果

gigazine.net

 

作品名 + raw だとか圧縮ファイル名、更にサイト名そのものを入力したときに出る結果を排除すべきである

 検索エンジンgoogleだけではなく、あまり知られてはいないがプライバシーに配慮すると謳っている検索サイトも存在するが、まずはgoogleに対処してもらうのが最も現実的である。

 

画面キャプチャーを阻害するような仕組みを作る

 スマホアプリ等では既に検知してbanする仕組みがあったりするのだが、全てではないし、PCで閲覧する際にその仕組みを採用していると思われるのはマンガ図書館Zhttps://www.mangaz.com/)ぐらいである※1。

 

マンガ図書館Zでは、非アクティブ時に画像をマスクをする仕掛けが施されている

 

※1.古い作品しかないのであまり面白いとはいえないし、探さないといけない

 

TVチューナーのWIdowsアプリ

Io DataのTvチューナー、GVMVP-Fz(https://www.iodata.jp/product/av/tidegi/gv-mvpfz/)のアプリはWindows上でのキャプチャーを完全に妨害しており、如何なる方法でも画面キャプチャが出来ない。この事から、技術協力をしてもらうのも有効である※2。

 

 

※2.一体どうやっているのか前から興味があった

 

3.特定のIPアドレス範囲に限定したサイトブロッキングを行う

アドレス範囲の限定は結構手間がかかるし、技術的にも回避されやすそうなのだが、とりあえず容易な範囲からやっていくべきかと思われる。

 

未だに実現していないと思われる施策

 当方でもまだ全て調べた訳ではないので多少推測にはなるが、未だに実現がなされていない施策について述べていく。

 

1.違法ダウンロードの摘発という前例を作る

未だに実現できていない。前例というのは重要であり、最も悪質な人を選んで摘発すれば心理的にも抑制しようという意識が働きやすい。正論だけを言い続けていても意味がないのである。

 

誰を摘発すべきなのか?

なるべく極端に悪質な事例がいい。例えば、24時間休みなくダウンロードしていたり※3、そのサイトへのリンクを貼っていたり、そのサイトの名前を教えて検索するように唆す行為であったりである※4。

閲覧を幇助するようなiphoneアプリも出回っており、これも候補になる。サイトルールの取引が行われたりもしている。

 

※3.そんなのは余程の引きこもりだけだろうとは思う

※4 Twitterでサイトルールが取引されたりしている。サイトルールはWebの専門知識がないと作れない。これを使うと、複数のサイトを登録して広告なしで海賊版マンガリーディングサイトを閲覧出来る。

 

2.配信されるマンガ画像にWater MarkやQR Codeを付与する

ウォーターマーク海賊版サイトのマンガ画像に付加され、使い回されたりしている。

マンガ作品のページにQR Codeが付与されたという事例は見たことがないが、そろそろ付ける事を考えてもいいのではないかと思う。

 

QR Codeに書き込む場所やその内容

 マンガ作品に溶け込ませる事は実際には難しいかもしれないが、以下の事例がある。

https://www.qrcode-tiger.com/ja/hidden-qr-code

知恵を凝らしてほしい。

 

QR Codeには、配信時に日付や固有のCodeを付加し、いつどこで購入されたものなのかを分かるようにすると良い。

 

マンガ家自身がデジタル配信されるものに符丁を入れる

 ある特定の時間、特定のページに対してのみ、誰にも分からないような符丁を入れておくのがいい。One Peaceのような作品はやりやすいだろうし、キャラの顔の角度を微妙に変えたりしてもいい。

 

3.配信データの一つ一つにNFTを付加する

 このような仕組みを構築する事自体にかなりのコストがかかると考えられるが、将来的に検討すべきである。NTFを付加したものをキャプチャー不可能にする必要も当然あるし、将来的には主要なCronium系ブラウザに、NTFトークンを保持していないと画像を閲覧できないようにする仕組みや規格を策定すべきである。

 

NFTとは何かをマンガでもわかりやすく解説、なぜデジタルデータに数億円の価値が付くのか? https://www.sbbit.jp/article/fj/60992

 

 

NTFが広まっていないのは、あくまで大きな社会的枠組みによる価値の保証がなされていないからである。ブラウザやビューワーというインフラの整備を十分に行う事が出来れば、今後のスタンダードになっていく事は十分にあり得る。

 

4.著作権に配慮した新しい画像規格の策定

NTF以外にもセキュリティが必要であり、画像を識別するための新しいMeta Dataや色相情報を保持した画像規格が必要である。また、画面キャプチャーしたときにその色相情報も入っているようにする。肉眼で識別できない色相情報がシグネチャになって、どのような経路で画像が流通するかを特定出来るようになる。

 

画面キャプチャーというジャンルに今後制限を加えていく事も必要である。

 

 

あとがき

最近考えたネタを出してみました。

この問題は、作家とか出版社の痛手ではあるけれども、それだけでは弱いんですよね。

あくまでIT技術により侵害されているのだから、IT技術で解決しないといけない面がどうしても出てくる。

考えられている範囲も遥かに狭い。これでは上手くいくはずがありません。

これらは経済全体の産業構造や、年代毎の人々の価値観の変遷を通して語られるべきであり、更にはOS界、ソフトウェア業界まで範囲が拡大されるべきなのです。

 

日本の有名作品が狙い撃ちされている現状は海外の人々から、「日本は緩いし対応が遅い」と見做されています。感情論だけでは何も解決しません。

 

また、単なる作家個人、創作界隈、創作文化の問題だけではないと考えていますが、これについてそのうち論じて行こうと思います。

漫画村的な海賊版サイトはどういった影響を及ぼしているのか?

 

 マンガ海賊版サイトを利用する人々の大半は利用を「悪い事」だと考えておらず、様々な理屈を展開し、自分を正当化しようとする。恐らく”なんとなく後ろめたい”からであると思う。

 

 

では、「マンガ海賊版サイトは外貨の流出に等しい」と書いたのであるが、今回はそれが具体的にどういった影響を齎しているのかを論じていく。

 

 

 

一人の個人が漫画村を継続的に利用すると何が起こるのか?

・雇用が喪失し、GDPが下がり、町が不景気になる

 →経済というものは周囲の分野と密接に繋がっているため、その周辺の様々な業態の不景気に繋がっていく。

 →街から書店を閉鎖させ、中古書店も売り上げが大幅に落ちる

 →周辺の街から活気が段々失われる

 

これが漫画村が登場して以降、進んでいる現象である。

もちろん、漫画村が存在したことによるプラスの側面も無いわけではない。しかし、現状ではマイナスの側面が遥かに上回ると考えるのが妥当である。

 

業界はコロナ以前からこの状況に直面しているが、既に対応してきており、底辺ユーザーが言うところの不便さはほぼ解消されている。あとは利用に際して好みがあるに過ぎない。

 

 

漫画村の存在によるプラスの影響

・今まで存在すら知らなかった作品の存在を知る事が出来た

→そのため、続刊が発売されたらその本だけを購入した という事がたびたび起きている

電子書籍で見るという事の便利さが広まった

・更新が早く、あらゆる作品が無料で読めて便利である

・今まで顕在化してこなかった新たなニーズを掘り起こした

・マンガ業界のオンライン配信、サブスクリプション制が広まる事の切っ掛けとなった

 

 

漫画村の存在によるマイナスの影響

・マンガを通して構築されるべき広範な人間関係が失われた

・正規品の購入が減った

・ある作品の最新巻のみが買われるようになった

 →古いものは海賊版サイトでタダ読みすればいいよね、となりやすい

 →全巻買うものはよほど好きな作品だけ となりやすい

 

・書店、オンライン書店、中古品流通など、本来有料で買われるべきあらゆるものの売り上げが将来に渡って継続的に減少している。

 

・作家の生活持続性が失われ、プロとして生きて行くという事がほぼ不可能になる。

 →取材費も捻出出来ないので、画一的でローコストな作品以外は生産しにくくなった

 →現在生活出来るのはごく一部の有名なプロ作家たちのみである

 

よって、漫画村的なサイトの文化的な役割はとっくに終わっているものと解釈していい。日本の業界は彼らの存在をこれ以上許容できないし、すべきではない。

 

漫画村系サイトと正式なマンガ配信サービスとの違い

 漫画村

・全て無料である

・人気のある作品はだいたい全て読める

・広告ブロッカーがないと快適に読めない

 →大抵のサイトはかなり大量の広告を読み込ませたり、リダイレクトで勝手に飛ばしたりする

・一部サイトはUIも洗練されてきている

 →お気に入りへの追加や追加人数の表示なども行われているサイトがある

・正式なサービスではないため、正式なサービスにあるべき様々な文章が書かれていない

・正式なサービスではないため、作品に対してコメントが出来ないか、しづらい

・対価を払わずに読めるため、作品制作のコストが意識されなくなる

 

 

正式なマンガ配信サービス

・最初の数話から無料で、場合によってはキャンペーン等でまとまった話数は読める

・コメントが出来るので、交流が活発である

・一定の話数以降は有料である。 

・一部には広告がある

・いいね数などで人気が可視化されている

 

漫画村系サイトを利用する人々の詭弁

漫画村系サイトは業界によりよいサービスを提示してやっているんだ的な論旨

 前回の記事でも書いたが、既にマンガのサブスクリプション制もあるし(月額550~1480円ぐらい)、マンガ喫茶もあるので、ユーザーがマンガを愉しめる多様な環境は一通り揃っていると解釈していい。それは2020年以前までに言われている事であって、既に周回遅れの認識と言わざる負えない。つまらない言い訳はもうやめよう。

 

 

漫画村系サイトがあるからといって、売上減少には繋がっていない。売上の減少は出版社等の業界の怠慢である

 これに関してはやや複雑な経路があるの考えられるのだが、少なくともマンガ村が存在しない2000年代を考えてみて欲しい。

 そしてオンライン配信も適切な議論や作家とのやり取り、法的手続きに則って行われ、海賊版サイトは存在はしていてもアングラ的で小規模でほぼ知られていない世界というものを想像してみて欲しい。

 

気が向けばbookOffに立ち寄ったり、マンガ喫茶に行っていたあの頃である。もはやレトロにさえ感じられるのだが、あくまでもアレが普通なのである。

 

少なくとも、今より遥かに好景気になっていると考えるのが妥当である。

もし鬼滅の刃等のビッグムーブが無かったら?海賊版に駆逐されていたら?今よりもっと不景気だったのは想像に難くない。

 

確かに日本の業界は対応が遅い上に、ユーザーの快適さなんかはあまり考慮しない傾向にある。しかし、もう2023年以降は様々なマンガ配信サービスが多すぎるぐらい存在しており、適切な競争が行われている。ある程度のネットワーク帯域さえあれば読みたいマンガは快適に読める。海賊版サイトの文化的役割はとっくに終わっており、その目的だけが今もなお継続している

 

漫画村系サイトの目的

・多くのアクセスを捌くことで広告収益を得る

・コレクター的な蒐集欲や自尊心的感情を満たせる

・海外の人間(今では中国人、人など、日本を訪れて作品に興味を持った人々が中心)が日本人の若者のアクセスを当てにして運営している

マンガをわざわざ購入する「頭の悪い人」を見下す事が出来る

 

漫画村は無限に吸い続けられる阿片のようなものである

 マンガ海賊版サイトの利用には、現実に生きるコスト以外にほぼ制限がない。この事は、私たちの繋がりや文化、連帯感といったものを分断する方向に働いている。

 

漫画村系サイトの利用者とは?

・若年層や低所得者が中心

-その他、「マンガにお金を出すほどではない」と考えるより多様な層

 

 彼らは一般的に、そこまで掘り下げて考えるという能力がほぼないし、そんな面倒な事はしない。

読みたくなったらアクセスして読むという流れが全てなのであり、その行動には喫煙のようにしつこい習慣性がある。既に味を占めているし、読まないと落ち着かなくなったりもするだろう。既にビョーキであると思う。

 

 そして、手持ちの端末でほぼ無制限に読めてしまうため、彼らから「漫画村系サイ

トでマンガを読む」以外の選択肢を奪ってしまう事に繋がる。これは致命的であると言っていい。まさに阿片のごとき中毒性を有していると解釈出来る。

 

 彼らは読めない状況であったり、読む行為を否定される事に強いストレスを感じる為に理性的な判断というものが出来ず、漫画村系サイトを正当化しようとする。

 

繰り返すが、既に彼らのいう不便さはほぼ解消されている状況にある漫画村系サイトが読めるほどの帯域があれば、正式なマンガ配信サービスは問題なく読める筈である。

 

 

出版社やマンガ作家に対価を払えば、いずれ自分に返ってくる

 漫画村系サイトの存在を知ってしまうと、それらを利用したくなってしまうのは日本人の病的な習性である。しかし、正式なマンガ配信サービスを通す事で、いずれ自分の状況も好転されるという認識を持つ事が大切である。

 

 マンガ業界の市場規模は6,770億円であり電子版コミックの普及により伸びてきている状況にもある。そのうち毎年550億円ほどを漫画村系サイトに”抜かれている”※1。この事実は下手な政治家の裏金騒動よりも遥かに広範囲に影響を及ぼし、住んでいる街を不景気にしていくことだろう。

 海賊版サイトが今より半分の規模になれば、状況がある程度まで好転する事が見込める。

 

shuppankagaku.com

 

 

※1 前回の記事にも書いたが、収益をネットワーク帯域業者、広告出稿者、Cloudflare等と山分けしており、運営コスト次第では十分な収益が入ってこない事も多い。これは単なる趣味的な自己満足で運営している側面が多分にある事を示唆している。